60代以上のアクティブなミセス&シニア向け婦人服・かっこいい作業服・タオルの卸問屋3代目、内田優です。
松本の最低気温もマイナスになる日が徐々に増えてきました。
街中のイチョウの葉はすでに落ちてしまいましたが、まだキレイな色をしていた時の一枚です。
12月がもうすぐ目の前ですね。
さて、今日は作業服の優れた機能というか考えられた作りを一つ紹介します。
◎脇にある謎の黒いパーツ
この作業服、実は私が見本も兼ねて着用している物です。
ちょっと腕を上げてみると脇に何やら黒い部分が…。
更にガバッと上げてみると…
普通の洋服では見たことのないパーツです。
この黒い部分はデザインで付けられているのではありません。
もちろん私の脇の汚れでもありません。
このパーツは腕を上げやすくする為に付けられているものなんです!
◎オーダーワイシャツではなかなか解決ができない難題
私は以前オーダーワイシャツのフィッターをやっていました。
お客様の体の寸法を測り、肩の上がり下がりなどの特徴を見てどのようにワイシャツを作るのか、
その指示をしていました。お客様からの要望は様々ありましたが、
その中でも袖付け周りについての要望も多くありました。
<脇に食い込むのはイヤだからゆったり目にしてほしい>
<ダブダブするのはイヤだからぴったり目にしてほしい>
多くはこの2点だったんですが、中に
<腕を上げやすくできないか>
という要望がありました。
結論を言うと、袖付け周りのサイズをぴったり目にすると腕が上がりやすくなります。
ワイシャツの場合はそれでほぼ解決できていました。
しかし、作業服は違います。
オーダーではありませんし、ゆったり目に作っているものがほとんどです。
このジャケットは従来の作業服に比べるとやや細身にできていますが、それでもある程度ゆったりとはしています。
現場仕事をしている時にぴったり目の服では突っ張って動きづらくなるからです。
ゆったり目の服で腕を上げやすくする…
ワイシャツだったらおそらくギブアップしていたと思います。
その難題をこの作業服は克服しました。
◎身頃と腕をつなげて動きやすさアップ
通常のシャツやジャケットの身頃と腕は別の生地を縫い合わせています。
その縫い目がある事で腕が上げにくくなっています。
特に袖付け周りを大きくすると、縫い目の部分が腕を上げた時に突っ張りやすくなります。
そこをこの作業服では身頃と腕をつなげる別の生地(黒い部分)を付ける事で
突っ張りやすさを解消し、ゆとりがあっても腕を上げやすいようにしています。
オシャレを第一に考えて作る洋服では、多少の着づらさは着る人に我慢してもらうと思います。
しかし作業服は着心地や動きやすさも重要な要素となります。
気付きにくい部分ではありますが、作業服を着てモリモリ働く人の事を考えて作られた
良いジャケットだと思います。見た目もイケてますしね。
オススメです!!
PS.①
気になる方はぜひお問合せください↓↓
内田繊維株式会社
0263-32-4404
info@uchida-seni.com
②今回はジャケットを紹介しましたがシャツもあります↓↓