60代、70代、80代のミセス&シニア向け婦人服卸問屋の3代目、内田優です。
先日テレビを観ていたらバラエティー番組に、6代目三遊亭圓楽師匠が出ていました。
私の年代だと圓楽師匠というよりも、楽太郎さんと言った方がすっと入ってきます。
別の某国民的番組では「腹黒い」なんてよく言われていますが、
そのバラエティーで腹黒さの一面が垣間見えたような気がしました。
話は6代目圓楽師匠がまだ楽太郎さんだった時代、5代目圓楽師匠に弟子入りし日々修行を積んでいた頃の事です。
◎動かないビデオデッキ
ある日、楽太郎さんは圓楽師匠から呼ばれました。
「ビデオを観たいんだけど、どうしてもビデオデッキが動かない。楽太郎、ちょっと見てくれないか」
楽太郎さんが機械に強いかどうかは分かりませんが、師匠にそう言われたらとにかく見てみるしかありません。
まず、コントローラーのボタンを押してみます。もうんともすんともいいません。
本体の電源…入りません。そこでビデオデッキ裏側の配線を見てみました。
すると…コンセントが抜けている…。それが原因でした。
コンセントをつないでしまえば修理完了です。修理とも呼べないレベルです。
…とここで、普通ならコンセントをつないで、師匠に「コンセントが抜けているだけでした」と
そのまま事実を伝える人が多いと思います。しかし楽太郎さんは違いました。
◎腹黒い!?一流の噺家の機転
ビデオデッキの裏側でモゾモゾと色々いじる“フリ”をして(テレビを拭いたりしたそうですが)最後にコンセントをつないで、師匠には
「直しました」そう伝えたんだそうです。
これによって圓楽師匠も大変喜んでいたそうです。
楽太郎さんのこの言動、面白いと思いませんか!?若干「腹黒さ」を感じるような気はしますが、
師匠に恥をかかさなかったばかりか、喜んでもらえた。その上、自分の仕事にも価値を付けています。
やっぱり一流の噺家は凡人と違うなぁと感じました。
◎どう喜ばせて、どう価値を感じてもらうか
自分が販売した商品、サービスでお客様に喜んでもらえ、更にその事に価値を感じてもらえたとしたら
きっと顧客になってもらえると確率はかなり高くなると思います。
そしてそれが口コミなどで広がれば新たな集客にもつながると思います。
どう喜ばせて、どう価値を感じてもらうか、楽太郎さんの言動が商売のヒントにもなるんじゃないでしょうか。