60代、70代、80代のミセス&シニア向け婦人服・かっこいい作業服・タオルの卸問屋3代目、内田優です。
◎明暗が分かれた2社
先日の新聞にこんな記事が載っていました。
ニュースなどでも取り上げられていたと思います。
大きな会社は周りからあーだこーだ言われて大変だなぁと思う訳ですが
それでもやはりこの2社の比較は気になるところです。
セブンアイホールディングスは好調。
イオンは苦戦。
どちらも同じような業態ですが利益の部分でかなり差が付いたようです。
消費増税や夏の天候不順など商売をする上でマイナスの条件であった事は
どちらの会社にとっても同じ事。しかし結果をみると明暗が分かれています。
記事を読むと、セブンアイホールディングスは
コンビニが好調だったようで
営業利益の8割をそのコンビニが稼ぎ出したようです。
対して、イオンは
「価格の安さをアピールしたが十分に浸透しなかった」と言うのが
今回の結果の原因だと分析しているそうです。
この2社の戦略を考えると真逆ですよね。
◎高いのを知っているのに、みんなそこで買い物をする
- 価格ではなく別の価値を提供したセブンアイホールディングス
- 薄利多売で価格戦略を進めたイオン
このように考えられると思います。
食料品は生きる上で必ず必要になるものですし、毎日必要になるものです。
消費税が上がった事もありますので安く売ってもらえれば確かにありがたいです。
しかし今回の状況をみると消費者が価格だけで買い物をしていない事が明らかです。
長野県の国道を車で走っていると、その沿線にあるコンビニはどの店舗にも多くの車が停まっています。
買い物をして出てくる人もよく見掛けます。
誰もがコンビニはスーパーなどに比べ価格が高い事を知っているのにそこで買うのです。
しかも最近ではその中でもちょっと高めの商品が売れているといいます。
『価格がちょっと高くても美味しいものを食べたい』
そういった消費者が多くいるのです。
◎価格以外の価値を提供する時代
もう価格競争をしたり安さをアピールする時代は終わりました。
価格ではなく、他の価値を提案・提供し、消費者の方に喜んでいただく時代です。
これは食料品店や飲食店だけでなくミセス向けの洋服を扱うお店ももちろん同じです。
当社でも価格以外の価値という事を常に考えています。
今回のこの2社のニュースからそんな事をまた考えさせられました。
あなたのお店では価格以外の価値を考えていますか?