60代以上のアクティブなミセス&シニア向け婦人服・おしゃれな作業服・タオルの卸問屋3代目、内田優です。
台風が近づいてきてその進路が気になるところですが
災害など被害が出ない事を祈るばかりです。
さて、今日は久しぶりに本の紹介をしたいと思います。
◎『リストラなしの「年輪経営」』
著者は長野県が誇る超優良企業、伊那食品工業株式会社の塚越寛会長です。
もしかしたら社名を言うよりも商品のブランド名の方が有名かもしれません。
「かんてんぱぱ」ってご存知ないでしょうか。寒天を使った商品で、
おそらく長野県民では大多数の人が知っていたり聞いたことがあると思います。
テレビCMもやっていますしね。
この「かんてんぱぱ」をここまで大きく有名にしたのが塚越会長です!
会社は長野県伊那市のちょっと外れ、自然豊かな場所にあります。
会社なのに一般方が入れるレストランがあったり、美術品などの展示スペースがあったり
木や花もきれいに整備されていたりするそうです。
(私も仕事では会社の前を通る事がありますが、まだ入った事がありません…)
そこを訪れる観光客の数は年間でなんと30万人以上になるそうです。
また、最近では塚越会長の経営に対する考え方を学ぶ為に
超有名企業の幹部の方が視察に来られるそうです!
(ローソン、日本生命、テイジン、村田製作所、リッツカールトン・ホテルなど)
この方と対談もしていました。
トヨタ自動車の豊田章男社長です。
スゴ過ぎます。。。
では塚越会長の何がそんなにすごいんでしょうか?
◎キレイ事をキレイ事で終わらせない
それがこの本に書かれています。短く言うと、
「経営理念(社是)に沿って愚直に考え取り組み続けている事」
ではないかと私は思います。
正直、この本を読んで「キレイ事」だと感じる方もいるかもしれません。
しかし、その「キレイ事」を実際にキレイ事で終わらせない、実践してそれが結果として
出ているところに多くの方や企業の関心が寄せられているんだろうと思います。
例えば…
- リストラをしない
- 価格だけで仕入れ先を変えない
- 人件費が安いという理由だけで海外進出しない
- 掃除や挨拶をきちんと行う
その行いの全ては
社員を幸せにする為であってそれが、
地域に方に喜んでいただく事やかんてんぱぱのファンになってもらう事に繋がっていく、
そういった考えを塚越会長は持たれています。
◎「いい会社をつくりましょう。」
最後に伊那食品工業株式会社の経営理念(社是)を紹介します。
「いい会社をつくりましょう。~たくましく そして やさしく~」
“良い会社”ではなく“いい会社”です。
普段の日常会話で「いい会社だね~」と社員や取引先、地域の方やお客さんに言ってもらえるように
という思いから“いい”という表現を使っているそうです。
今や、長野県だけでなく日本を代表する経営者と言っても過言ではない塚越会長。
その塚越会長の考え方がギッシリと詰まった本ですので、是非読んでみてください!