60代以上のアクティブなミセス&シニア向け婦人服・かっこいい作業服・タオルの卸問屋3代目、内田優です。
昨日までの連休、松本では新春恒例行事の「あめ市」が行われました。
多くの人出があったという事で大変盛り上がったそうです。
…「へ~。で、『あめ市』って何??」と思われたアナタ!
恥ずかしながら、実は私もどういうものかちゃんとは知りませんでした。
調べてみると、この「あめ市」の起源は戦国時代までさかのぼるそうです。
◎興味深い歴史を持つ「あめ市」
当時武田信玄と敵対していた今川氏は、武田氏の支配地に塩を供給するのをストップさせる戦略を取りました。
その戦略に憤りを覚えたのが、やはり武田氏と敵対していた上杉謙信。
上杉謙信は敵である武田氏に対して、自分の支配地から塩を供給したのでした。
これが「敵に塩を送る」ということわざにもなった話でこの時、長野県(当時の信濃)を経由した事から
「塩市」と呼ばれる行事ができ、それがいつからか「あめ市」と変わったそうです。
…とまぁ歴史はなかなか興味深いものがありました。
しかし、このブログは歴史について書いているものではありません。
商売について書いているものです。そうです!この行事にも商売の参考になる事がありました。
◎高いのに飛ぶように売れる飴
こちらの画像をご覧ください。
<松本商工会議所 浜浦さんよりお借りしました>
この「あめ市」ではその名の通り「福あめ」と呼ばれる飴が売られています。
この画像をご覧い頂いて感じる方も多いのではないかと思いますが、結構いいお値段しますよね。
内容量が多いという感じでもなさそうですし。
もしこの飴がスーパーなどのお菓子コーナーの他の色んな飴たちと一緒に並んでいたら
おそらくなかなか売れないのではないかと思います。
他にもっと美味しそうなパッケージをしている飴があると思いますし、
他にもっと舐めてみたくなるような味を謳っている飴もあると思いますし、
他にもっと内容量が多くて値段が安い飴もあると思います。
しかし、この「福あめ」があめ市では飛ぶように売れるそうです。
新聞には<何種類もある福あめを選ぶ客が後を絶たなかった>なんて書かれてもいました。
すごいですよね!
◎お客さんが買っていたのは「飴」ではない
きっとこの福あめを買った方たちは「飴」を買ったんじゃないと思います。
飴で得られたらいいなと願いを込めつつ「福」を買っているんだと思います。
ドラッカーさんの本にも書いてありましたが、商売で本当に売っているのは
その商品やサービスそのものではない訳です。
その商品やサービスから得られる「何か」をみんなお金を出して買っているんです。
とは言っても、私なんかは普段営業していると「服」を売っているなぁと
自分自身感じる事がちょくちょくあります。いけませんね。まだまだです。
自分の中でもしっかり何を売っているのか意識して日々精進したいと思います。
あなたのお店では何を売っていますか?