ウソのような本当の値段の話―値段はあってないようなもの―

60代、70代、80代のミセス&シニア向け婦人服卸問屋の3代目、内田優です。 夏至が近づく今日この頃ですが、本当に明るい時間が長いですよね。 周りを山に囲まれている松本でも夜8時近くなってもまだちょっと明るさが残っています。 そんなまだちょっと明るさが残る夜、飲み会の席で驚くべき話しを聞きました!

◎チョーかっこいい「バーベキューコンロ」

その話しをしてくれたのは知り合いのAさん。 会社の社長さんで明るく、社交的で人望も厚い。そんなAさんなので人からの相談される事も多いそうです。 ある日Aさんは金属加工業をしているBさんから相談を受けたそうです。 Bさんはその時金属加工の仕事が減っていて困っていたそうです。 <なんとかしないと…でも何をすればいいんだろう…> 考えてもなかなか良いアイデアが浮かばず、時間ばかり過ぎていったそうです。 考えても考えても何も思い浮かばないので、とにかくBさんは手を動かす事にしました。 <どうせ暇だから仕事を待つよりも何か作ってみよう!> そう思って『バーベキューコンロ』を作りました。それもチョーかっこいいやつを。 あとは販売するだけです。販売するには値段を付けないといけません。 そこでAさんに相談しました。 ウソのような本当の値段の話

◎0をもう一個付けてみれば

Bさん 「こんなの作ってみたんですけど、値段はいくら位付ければいいと思いますか?」 Aさん 「おぉー!!!チョーかっこいいじゃん!!」 Bさん 「ありがとうございます。僕は3万円くらいでいいかなぁと思っているんですけど…」 Aさん 「Bさん、3万なんて言わず0をもう一個付けてみなよ」 Bさんはビックリしました。0をもう一個付けるという事は30万円という事です。 <そんな高くしてホントに売れるのかなぁ…> Bさんは半信半疑ながら、どうせ無かった売上なんだからと思ってAさんに言われた通り30万円の値段で売出したそうです。 そして2週間が過ぎた頃AさんのところにBさんから連絡があったそうです。 「Aさん、ありがとうございます!おかげで30万円で売れました!!」 ウソのような本当の値段の話

◎値段はあってないようなもの

もし3万円で売っていたら10台売ってやっと同じ売上です。 しかし10台作らないといけないので材料費、加工費、人件費などの経費も掛かります。 つまり10台以上売らないと同じ利益にはならないはずです。 この話から私が感じたのは、 「値段はあってないようなものだ」という事です。 モノやサービスの値段はお金を払う側が納得すればそれが正しい値段なんだと思います。 もちろんお金を払う側は安い方が良いと言うと思います。 しかしこの話のように「本当に良い」と思ってもらえれば高くても買ってくれる方はいるのです。 あなたはこの話どのように感じましたか? ウソのような本当の値段の話