60代、70代、80代のミセス&シニア向け婦人服・かっこいい作業服・タオルの卸問屋3代目、内田優です。
今日は、長野県のある街の話しです。
◎住民の意見が割れた建設の是非
その街は人口がおよそ10万人。
私も営業でちょくちょく行っていますが自然がキレイで、お店も沢山あって
Iターンしてくる人たちもいるような素敵な街です。
そんな街で以前、「市民会館を建て直そう」という話しが持ち上がったそうです。
老朽化した建物を新しくして街の活性化に使おうとしたのが元市長。
しかし建て替えには賛成派、反対派がいて住民たちの意見は割れたそうです。
確かに建て替えるにはお金が掛かります。それだけではなく維持していくにもお金が掛かります。
今どき、財政に余裕のある市町村はそれほどありません。
「お金が掛かること」に対して拒否反応が出るのも分かります。
その後その街は市長が変わり、新市長は建て替えるかどうかを住民投票によって決めることにしたそうです。
結果、建設は取止めになりました。
住民投票までした訳なので、おそらく10年かそれ以上建て替えの話しは出てこなくなるはずです。
◎『投資』があるから『利益』や『満足感』、『安心感』が生まれる
この話で私が考えたのが、街の運営も商売も同じではないかということです。
商売では人・モノ・金をどこか投入することによってお客様に満足感などを与え、利益が拡大します。
先に
『投資』がきて後に
『利益』が付いてくる訳です。
市町村運営でもやはり人・モノ・金をどこかに投入することによって住民に満足感や安心感を与えます。
つまり
『投資』がないと
『利益』や
『満足感』、
『安心感』もなくなり、そのままではどんどんシボんでいきます。
この
『投資』は
『経費』とは違います。
◎同じようにお金は出ていくけど全く違う『投資』と『経費』
『投資』と
『経費』はお金が出ていくこと自体は同じですが、考え方が全く違います。
- 『投資』…お金を出したことによって何かプラスを生み出すこと
- 『経費』…お金が出ていくことだけに注目し、プラス部分を考えないこと
この街の市民会館建設の是非も同じではないでしょうか。
もし市民会館建設にかかる費用や維持費を全て
『経費』と考えた人が多く、
その結果の建設中止であったなら非常に残念なことだと思います。
逆に
『投資』と考え、その費用対効果を考えた結果の建設中止であったならまったく問題なかったと思います。
建設の替わりに別のことにお金を
『投資』すればいい訳ですから。
商売でも市町村運営でも同じ、この『投資』と『経費』。
あなたはどのように考えますか。