60代、70代、80代のミセス&シニア向け婦人服卸問屋の3代目、内田優です。
長野県も桜が咲く暖かい気候になり、スキー場も営業を終了した場所が増えてきました。
今日は新聞に出ていたスキー場に関する記事から
『価格』について考えてみたいと思います。
◎スキー場の努力
こちらの記事は長野県のスキー場及びスキー場にある宿泊施設の状況についてのものです。
最近のスキー場は毎年本当に色んなイベントを企画していました。
- ゲレンデコンパ
- 子供のリフト券無料
- スノーモービル体験
- ゲレ食(ゲレンデでの食事)グランプリ などなど
スキー場関係者皆さんの努力によりゲレンデに来てくれるお客さんの数もここ2年は前年比を上回っているそうです。
これは本当にすごい事だと思いますが、それでも1992年・93年の来場者数と比べると60%程度も減ってしまっています。こうなるとスキー場の運営や宿泊施設の運営は大変厳しいのではないかと勝手に想像してしまいます。
実際かなりの数の宿泊施設が経営を辞められたそうで、長野オリンピックでも会場として使われた
「白馬」にある宿泊施設はここ20年で200軒も減少してしまったそうです。
◎価格競争の末の厳しい現実…
このようにお客さんの数が減ってきてしまった時に考える戦略の一つに
『価格』があると思います。
<値段を安くすればお客さんが来てくれるんじゃないか!?>
そう考える方もいると思います。
旅行代理店が企画するツアーでも価格を前面に押し出す『格安ツアー』が出てきて、それに乗った宿泊施設もあったそうです。
<お客さんが来ないよりは…>
そう考えちゃいますよね!?
そしてそのツアーに乗ると確かにお客さんは来てくれ宿泊施設は賑やかにはなったそうです。
その反面、通常の半額やそれ以下という価格で大量の食事の準備や部屋の掃除などに追われるようになってしまったそうです。その結果が以下の通りです。
- 忙しいのに利益がほとんど残らない
- 常連客を断らないといけなくなった
- 離れた常連客が戻らなくなった
- 徒労感だけが残った
こうなってしまうと本当に厳しいですよね。
価格競争になると宿泊施設(会社)としての体力と自分の体力、両方の体力勝負となりまさに身を削るようになってしまいます。白馬ではこういった「格安ツアー」を中心にしていた宿泊施設の廃業が目立つそうです。
…と今回はここまでにします。また次回に続きます。